イングマール・ベルイマン   仮面/ペルソナ 1966年

洋画レビュー映画

自我と社会的要請のはざまで

ベルイマン大先生にしては少し完成度が低い作品。

しかしながら個人の内面を上手に描いた作品である。

個人的には同系の映画の完成度はタルコフスキー の「鏡」の方が、数段上であると考えるが、ユング的なペルソナを描いてることを評価したい。

本作の中で、例えば主人公である大女優が、家庭生活や自分の子供の日常生活を、自分のキャリアと言う仮面にとって疎ましいと考え(日常生活は幸せであるという仮面は被っている)、だんだんおかしくなり、入院する羽目になる。

そしてその彼女を看護する看護婦は女優と言う物に憧れ、日常の看護という仕事しかない彼女との対比が、映画の中で交錯し、それぞれの仮面を描き出す。

しかし、焼身自殺のシーンや、あのフランクル著の「夜と霧」 の表紙に出てくる、ユダヤ人の連行される写真を主人公に見せるあのショット。。。

ベルイマンはおそらく、単に映画の中で女優を用いて、日常生活とのペルソナを語っただけではなく、真意は、歴史上の英雄的な蛮行もまたペルソナであると言いたいのであろう。

当然ながら、人間は社会的生物で、かつ精神的に成熟した大人である以上、仮面を被らなきゃいけないが(例えば良い夫婦、良い政治家、良い軍人、俳優など)、現実(心理的)との距離がその人にとり、離れすぎると頭がおかしくなるのだろう。

もっともそのガス抜きには風俗や、浮気や汚職などがありますが、それらは仮面を被らなくても良くする精神的安定剤なのかもしれません。

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