Kenneth Anger Rabbit’s Moon 1950

洋画レビュー映画

カルト映画監督または、スキャンダル作家

以下の動画はポップサイケに乗った道化の寓意物語。

初めてケネス・アンガーの映画を観たのは今はなき高円寺のレンタルビデオ店オービスで借りたビデオを自宅で観たのが、最初の出会いであった。
彼の映画芸術のテーマは「ゲイ・薬・魔術」のようである。
その怪しい光を放つ映画(カルトっぽさ)に魅了され、この監督の手掛けた「ハリウッド・バビロン」という本を読み(確か広尾の都立中央図書館で)、酒・薬・スキャンダル(殺人も)にまみれたハリウッドの真実を知り、驚いたものだった。
ハリウッドの綺麗事ではないドロドロの事態を金で揉み消すというのは今も変わらないのかもしれない。金は買収する為ではなく、ゆすりなどの口封じのためであることをスターたちは教えてくれる。


またこの監督は、悪魔主義にはまったり、また『ルシファー・ライジング』という作品で、ボビー・ボーソレイユという殺人鬼(本物の)に音楽を依頼してたりとなかなか破茶滅茶であることを知った。
ボビー・ボーソレイユは殺人カルト集団マンソン・ファミリーの一員であるし、チャールズ・マンソン(マリリン・マンソンの由来の人物)、スーザン・アトキンスらは当時、映画監督ロマン・ポランスキーの奥さんのシャロン・テート(妊娠中)とローズマリー・ラビアンカ夫妻らをナイフでメッタ刺し殺人事件起こしたのだった。ポランスキーは「ローズマリーの赤ちゃん」という作品を撮っているが何か不思議な因縁を感じる。

日本での因縁といえば、カルト集団マンソン・ファミリーの「ヘルタースケルター:終末人種戦争計画」の名詞であろう。ヘルタースケルターは、元はビートルズの曲名だが、日本では映画のタイトルに使われ、マンソン・ファミリーと同様、お薬愛好者の沢尻エリカ様が主演している。

ルシファー・ライジング サントラ By ボビー・ボーソレイユ 

殺人鬼とは言え、中々(かなりすごい)の音響的構築物。カルト教団の音楽的才能のすごいバンドと言えば YAHOWA13 がいるが、それに匹敵するくらいの才能を醸し出している。
やはり異質な家庭環境、生活環境プラス才能の開花にもたらせられるものなのだろうか。

下はサントラのジャケット

YOUTUBEで公開されているゲイ・ポルノの隠喩とされた「花火」

ジャン・コクトーとエイゼンシュタインが混ざったような感じとも取れるHGムービー。こういう映像を日本のTVでもバンバン流すべきである。きっとCMのスポンサーに怒られそうだが。
新宿2丁目文化にジャン・ジュネと松本俊夫や、大島渚、寺山修司のような文化をもう一度味わいたいものである。

Kenneth Anger DVD 作品


以前はケネス・アンガーを紹介するイベントも都内であったが、活躍した時から半世紀も経つと知っている方が珍しくなる。。個人的には美大生や芸術を愛するものなら体験して欲しいアーティストであると思っている。 時代はより画一的、マネージドな方向に向っているので、芸術もそうだが、アニメなどの娯楽もワンパターン化してきている。 TVの「水戸黄門」や「大岡越前」とかの構成レベルの話ではない。 これは人間の思考の幅が狭くなっている、つまり同じような考えの人間しかいなくなってきていることを示唆するのではなかろうか。ジョージ・オーウェルの「1984」誕生からグレートリセットを経ず、100年持たずに。。「The Last Man in Europe」のような状況になるのかもしれない。 管理する側の人間には好都合だろうけどね。

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