クラシック音楽

必聴 クラシック 10 選

1 ドン・ジョヴァンニ モーツアルト

自身の生涯の中で一番聞き込んだ CD。オペラなんて全く興味が無かった自分がこんなにハマるなんてと思うくらい、歌詞も覚えてしまうくらいの素晴らしさ。ドン・ジョバンニの凄さは、特にこのCDの歌詞の内容です。本当に訳詞を見て驚いた。内容はガンズ&ローゼズの「お前の親父はポルノで働いていて、母親は薬中」などと歌ってる「My Michelle」よりブッ飛んでます。
内容は殺人、婦女暴行などを楽しく歌ってるのだが、よくこれをみな楽しそうに演じてるものだと思いました。ヨーロッパのオペラの中継をTVとかで見てると上記の歌詞のようなところを老若男女が楽しく観劇してるではないか。日本だったらPTAのおばさん達が怒り心頭になる内容である。心を広く、ケチ臭い道徳観に縛られないで日本人全員で楽しくこう言う曲を歌える日が来るのを願います。
このオペラに限らずオペラの楽しみ方は
1.対訳を読む(数回)。そして内容を頭に入れる。
2.最低10回は通して聞く
3.できれば映像で見る
その後、解説をみるなどではないかと思います。

2 Prelude and fugue 13 in F sharp major BWV 858 バッハ

芸術は美しい記憶の伴奏であることを教えてくれる。誰にでもある記憶の底に音。私にとってはこの曲こそが、プルーストの「マドレーヌの思い出」のように、この曲を聞くともやがかって見える、自身の小学生の時の寝室から見た、夏の夜明け前の光を思い出す。
数時間後には、この曲は目覚まし時計オルゴールで奏でられたので、小学校へ行く合図であったのだ。
この目覚まそ時計は親から貰った粋なプレゼントだと今でも心の宝にしている。

3 交響曲第1番 (巨人)マーラー

時は19世紀末の芸術の帝都ウィーン。しかし世界トップの頭脳、感性の持ち主のここにいた芸術家は「人類はいきつくとこまで行きついた」ように感じ、狂いはじめてきた。。
そんな中でマーラーが作曲したこの「巨人」。「巨人」というタイトルはジャン・パウルの小説に由来する。
この第3楽章は邦題で「順風に帆を上げて」という。特筆すべきは旋律の美しさ。まるで人生の折り目に重なる走馬灯のように、奏でられる旋律。美しい自分の時代を思い出さないかい?と聞いてくるようである。

マーラーの1902年の言葉

引用
“彼の時代は終わり、私の時代が来るのです。それまで私が君のそばで生きていられたらよいが!だが君は、私の光よ!君はきっと生きてその日にめぐりあえるでしょう!”

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B0%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%95%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%83%BC


4 大公 ベートーヴェン

1905年に結成されたカザルス・トリオ(Casals trio)のものが定番です。
メンバーは、アルフレッド・コルトー(ピアノ)、ジャック・ティボー(ヴァイオリン)、パブロ・カザルス(チェロ)。
このメンバーはナチスに協力的だったコルトーとカザルスが対立し、破局をむかえる。
しかし、ベートーベンが1811年にルドルフ大公に捧げたこの曲を優雅にそして詩情豊かに描くのはこのトリオが一番である。

5 ポロネーズ ショパン

祖国が無くなったらどういう心情になるだろうか。救国の英雄を待つ心情になるのは国を愛する者の摂理である。パリにいたショパンはそんな思いでポーランドのことを思いながらこの曲を作ったのに違いない。
かつて永井荷風はポーランドにはショパン、ロシアにはチャイコフスキーがいて、日本には。。。と嘆いていたが、日本には佐村河内さんがいる。

6 ピアノ協奏曲第3番 ラフマニノフ

『七年目の浮気』 の映画の中でマリリン・モンロー が「痺れる」と言っていたのが、「ピアノ協奏曲第2番」だが、第3番もかなり痺れる曲である。とくにホロヴィッツ先生が引くと、ピアノを引くことが簡単そうに見えるし、叙情ゆたかに描きあげ、この世の恍惚を見せてもらえます。

7 ピアノ協奏曲 チャイコフスキー

ピアニストのホロヴィッツが引くやつはヤバイ。指揮者のトスカニーニとバトルをしているようだが、曲はハイレベルのままグングン遂行される。これこそロックのようである。ロックで例えるなら、Deep Purple の Live in Japan の Smoke on the water のようである!「ア・ファイヤ・イン・ザ・スカイ〜」。ホロヴィッツの引く稲妻のようなピアノと指揮をとるトスカニーニの楽譜を忠実?に守った上での、ギリギリの構築物の上での喧嘩!
このくらいの緊張感がないとつまらないよね。

8 椿姫 ヴェルディ

人生のこのオペラの中で歌われる「乾杯の歌」の通り。楽しく過ごさないと美しい時ははかなく過ぎていき、悲劇に終わる。
可能なかぎり不毛な対立からは身を退け、恋とお酒に酔いしれるのが幸福である。
ハイヤームも「ルバイヤート」の中でそのように歌っている。

9 タンホイザー ワーグナー

ヤバイ女性からの脱出と快楽の代償は。。。まあ散々その女性から快楽をもらい、世話になってたのに、別れていいですか?とか言ったら左とん平でも女性に「裏切り者の恩知らず」とか言われて殴られるのは古今東西の常である。
だがそれもまた男の苦難と受難と代償を教えられる人生の道標とも言えるオペラ。
聖書の放蕩息子のエピソードの変奏曲とも言える内容。

10 道化師 レオン・カヴァッロ

飢死にしそうであった孤児を引き取り、名付け親になり、愛情を注ぎこんだが、裏切りにあう。男の心は張り裂け仕事どころではないが、それでも道化師の衣装を着て舞台に立たなければいけない。作曲家のカヴァッロが実在の事件をモチーフにした鬼気迫る心の破滅と人生の破滅を悲しくも切実に歌い上げるヴェリズモ・オペラ。